’大人のteatime’ の編集の ご夫婦紹介

今日は、大好きな山口県の地域情報誌 ’大人のteatime’ の編集をされているご夫婦を紹介します。
ナチュラルスタンダードも何度も紹介いただき、いつも丁寧に取材をして下さっていて感謝しています。
地方誌でこんな、こだわりをもって作られている雑誌は少ないのではないのでしょうか。
そんなお二人にいろいろインタビューをさせていただきましたので、ご紹介させていただきます。

Q1 この仕事をはじめたきっかけを教えてください。

2000年の頃、現編集長(奥さん)がイラストレータとしての仕事を始め、
最初の頃は手書きのチラシ、ポスター、イラストマップなどでした。
その後、山口県東部で月1回の配布で新聞折り込みチラシの制作を始め10年以上続けてきました。
写真撮影を実地で学んだり、事業主様の想いに触れたりと多くの経験をさせてもらいました。
オシャレな誌面作りを心掛け制作していく中で、チラシのバックナンバーをストックされている
ファンの存在を知り、いつかは手元に置いて頂ける雑誌を作ろうと漠然と思っていました。
しかし、今さら雑誌をと疑問視する人も多く、何を伝えるための雑誌にするべきか随分と悩みました。
30ページほどの創刊準備号を作り、チラシでお世話になっていたセレクトショップのオーナーさんから
意見を集めることも。
ネットで様々な情報が手に入る中で、雑誌を買ってくれるのだろうかの不安はありますが、
地域で頑張っている人たちの想いが伝わるような雑誌を作ろうと。
雑誌であれば、いろんな地域の人たちの目に触れる機会もあるだろうと。
やってみようと、私が60歳の定年を機に、2017年6月に会社を立ち上げ二人で雑誌編集、発行を始めました。
雑誌の編集は素人ですし、販売方法も分からず、ネットで調べたり書店を巡りながらの手探り状態です。
創刊号は2017年9月でした。今3年目を迎えています。
 

Q2 編集上のこだわりを教えてください。

「日々にひと手間、ていねいな暮らし」が大人のteatimeのコンセプトです。
この想いが読者の方々に共感して頂けるように取り組んでいます。
そのため、登場するオーナーさんの想いや、モノの価値が伝わるように仕上げたいと
思いながら編集しています。とはいえ今でも悩みながらですが。
私たちはデザインの視点から本誌を構成しています。
各ページの写真の配置、枚数、そして記事の内容、ボリュームなど、
とにかく誌面構成のバランスを重視しています。ページを開いた時の読者の目線を意識しているつもりです。
読み終わった時に、登場したヒトやモノがうまく印象付けられればと思いながら・・・。
それと、例えばお客様がセレクトショップに行って、手に取って質感を確かめますが、
これと同じで雑誌の体裁や紙質には随分と気を使っています。
マットな質感の紙を選び、落ち着いた印象を表現しました。
また、少し厚みがある紙にしてページをめくりやすいようにと。
些細なことかも知れませんが私たちのこだわりです。
 

Q3 この仕事をして、良かったと思うことを教えてください。

私たちに想いを託してくれたお店から、”この本を頼りにお客さんが訪ねてきてくれた”のお言葉を頂いた時は、作って良かったと感じます。
私たちが暮らしているこの街は決して大きな街ではありません。何も発信しなければ、きっと何も変わらないでしょう。
この雑誌を通じて、”下関にこんな素敵なお店があるんですね”と発見してもらえれば、嬉しいです。
先日、読者である工務店の社長さんがスマホを見せてくれました。雑誌に登場する気になるお店をグーグルマップにプロットしていました。
出かける機会が多いので、出向き先で役立っているとの話をいただきました。
また、この仕事は素敵な人達と話しができることも魅力だと思います。
いろんな生き方を目の当たりにし、若くして独立しお店を構えてがんばっている人の姿を写真とノートに収め、
取材の帰路は二人で”あの子頑張っているよね”と、親でも無いのに気になって仕方がない。
雑誌編集の時も、この表現で想いが伝わるのかが、もっぱらの話題になってしまいます。
人って魅力的ですよねと、この年になって改めて感心させられます。
発見や感動を、うまく伝えられるように、次回はもっと良くしようと思いながら誌面を工夫しています。
次回も、その次も楽しみにして頂ければ幸いです。

お話を伺って、ますます、魅力的なご夫婦だなと思いました。

私は雑誌は、ほとんど写真を楽しむものと思い、文章を読むことはあまりないのですが、

この大人のteatimeだけは、毎回、文章をじっくりゆっくり、まるで小説を読むようなわくわく感を感じながら読み進めています。

それは、こんなお二人の思いが記事にも表れているからだと、改めて感じました。




これからも、山口県の誇れる地方誌 大人のteatimeを楽しみにしています。

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